SHERYL CROW&JACKSON BROWNE
Japan Tour 2010
【スケジュール】
2010.3.2(火) 東京国際フォーラム ホールA
2010.3.3(水) 神戸国際会館こくさいホール
2010.3.5(金) 名古屋:Zepp Nagoya
2010.3.7(日) 金沢市文化ホール
2010.3.8(月) グランキューブ大阪
2010.3.9(火) 広島 ALSOKホール
2010.3.11(木) 東京国際フォーラム ホールA
2010.3.12(金) 東京:新宿厚生年金会館(追加公演)
(問)ウドー音楽事務所 03-3402-5999





【SHERYL CROW&JACKSON BROWNEについて】
SHERYL CROW
米国ミズーリ州ケネットにて4人兄弟の3女としてシェリル・クロウ誕生。5歳からピアノやオルガンを習い始め、17歳の頃本格的に音楽活動を開始する。ケネット高校卒業後ミズーリ大学に進学。作曲やクラシック・ピアノ、音楽理論を専攻する。当時、"カシミヤ"というバンドでキーボードを担当、ローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンのカヴァーを主に毎週末地元のライヴ・ハウスで演奏していた。その後小学校の音楽講師をしていた時期もあった。'87年、マイケル・ジャクソンのバッド・ツアーにバック・ヴォーカルとして起用され、18ヶ月に及ぶロング・ツアーを行った。'90年にA&Mレコードと契約。
'93年、デビュー・アルバム『チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ』を発売。全米で400万枚を越える大ヒットとなった。このアルバムで'95年の第37回グラミー賞では最優秀新人賞、年間最優秀レコード、最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンスの3部門を受賞した。この年の4月には初の来日公演を行った。
 '96年,セカンド・アルバム『シェリル・クロウ』を発売。このアルバムからも第39回グラミー賞の最優秀ロックアルバム、最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンスの2部門を受賞した。'98年発売のサード・アルバム『グローヴ・セッションズ』は第41回グラミー賞で最優秀ロック・アルバムを受賞。'99年9月14日にはニューヨークのセントラル・パークでエリック・クラプトン、キース・リチャーズを始め多数のゲストも参加し、2万人以上の聴衆の前でシェリル主催のベネフィット・コンサートが開催される。 10月、3度目の来日公演。12月7日、その9月に行われたベネフィット・コンサートのオフィシャル・ライヴCDが『ライヴ・フロム・セントラル・パーク』というタイトルで発売された。2000年と'01年の第42回・43回グラミー賞において2年連続で最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンスを受賞した。
 '02年、4枚目のアルバム『カモン・カモン』を発売。弟45回グラミー賞で自己最多の6部門でノミネーション。見事最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンスを受賞した。
'05年、前作より3年振りにリリースされたニュー・アルバム『ワイルドフラワー』を発売。アーティストとしての主張の強い、アコースティック色の強いアルバムとなった。'07年2枚組ベストCD『ヒッツ&レアティーズ』。iTunesでのみ発売された楽曲やシングルBサイドに収録された楽曲の他、ライヴ音源なども収録されヒット曲のみならずレア感の強い楽曲も収録されたマニア必聴のコレクターズ・アイテムである。
そして'08年、オリジナルアルバムとしては『ワイルドフラワー』以来、2年ぶりのニュー・アルバム『ディトアーズ』を発表。アルバム・タイトルの『ディトアーズ』通り回帰点という言葉のようなサウンドが垣間見れることが出来る。このアルバムが完成するまでに悲しい別れや、病魔との戦い、生後2週間の男子を養子に迎えるなどの様々な経験を乗り越え、人生においての回帰点、そこに焦点を合わせて制作された傑作アルバムとなった。同年12月には6年振りとなる来日公演が実現。全公演即日ソールド・アウトで、いずれも大盛況となった。
2009年も全米ツアー、フェスティバル出演の他、スティングやニール・ヤング、サラ・マクラクラン等、大物ミュージシャンとの競演も行い、ますます活躍の場を広げている。そして2010年3月には再び来日公演が決定!様々な体験によって、人間としてまたアーティストとして成長を続け、その生き様を表現するシェリルのステージをお見逃しなく!

JACKSON BROWNE
1948年10月9日、西ドイツのハイデルベルグにて誕生。本名クライド・ジャクソン・ブラウン。'51年にロサンゼルス、'67年にニューヨークに移住。翌年よりニッティー・グリッティー・ダート・バンドに参加後、グリニッジ・ヴィレッジでティム・バックリーやニコと活動。その後再び西海岸に戻り、リンダ・ロンシュタットやバーズに自作曲を提供して話題を集めた。その後アサイラム・レコードと契約。'72年にデビュー・アルバム『ジャクソン・ブラウン・ファースト』を発表し、高い評価を受けた。またこのアルバムよりシングル・カットされた「ドクター・マイ・アイズ」トップ10ヒットとなった。'73年にはセカンド・アルバム『フォー・エヴリマン』を発表。イーグルスのグレン・フライと共作した超名曲「テイク・イット・イージー」が大反響を巻き起こした。
その後も'74年に『レイト・フォー・ザ・スカイ』を発表。70年代前半のウエストコースト・ロックを代表する傑作で、ピアノやアコースティック・ギターを基本にした素朴なサウンドを聴かせ、シンガー・ソング・ライターというスタイルが確立されてた名盤となった。'76年には妻のフィリスが自殺するという悲劇に見舞われるが、その悲しみを乗り越えて制作したアルバム『プリテンダー』が全米でプラチナ・セールスを記録。その後も『孤独なランナー』『ホールド・アウト』をはじめ、数々の傑作・名作アルバムを世に送り出している。いずれの作品も、単なる"ウエストコースト・サウンド"の枠に留まらず、奥深い文学性・精神性の高い歌詞、社会性を含むメッセージを作品に盛り込み、その心のこもった誠実な歌の数々は"70年代最高の詩人"とも呼ばれ、人々の心の奥深くにまで届く音楽を贈り続けた。
80年代以降も真摯なスタンスによる作品をコンスタントに発表し、アメリカを代表するシンガー・ソングライターとして活躍を続けている。'99年には「メインストリームでは居場所を見つけられない音楽の避難所を作る」というブラウンの構想を元に自身のレーベル"Inside Recordings"立ち上げた。
2004年にはロックの殿堂入りを果たし、また"Inside Recordings"からの第一弾となるアルバム『ソロ・アコースティック第一集』を発表。2008年には『ソロ・アコースティック第二集』に続き『時の征者』も発表し、このニュー・アルバムを携えての4年振りとなった日本公演は全てソールド・アウト!一部二部の2構成で行われたこのツアーはヒット曲を次々にプレイし、全ての会場で絶賛の嵐となった。
2009年も更に精力的に活動を続け、11月から12月にかけてはソロ・アコースティック・ツアーが全米20公演で予定されている。そして来年3月には再来日公演が決定している。ウエストコーストの風を運ぶジャクソン・ブラウンの魅力に溢れたステージは必見!


【来日メンバー】
[SHERYL CROW]
TIMOTHY SMITH (g)
PETER STROUD (g)
MICHAEL ROWE (key)
JEREMY STACEY (ds)
STEPHANIE ALEXANDER (backing Vocal)
NAYANNA HOLLEY (backing Vocal)

[JACKSON BROWNE]
KEVIN MCCORMICK (b)
MARK GOLDENBERG (g)MAURICIO LEWAK (ds)
ALETHEA MILLS (vo)
CHAVONNE MORRIS (vo)
JEFF YOUNG (key)

【セットリスト】

★ジャクソン・ブラウン※全公演ほぼ共通
第一部
1.Off Of Wonderland
2.I'll Do Anything
3.Fountain Of Sorrow
4.Time The Conqueror
5.In The Shape Of A Heart
6.Too Many Angels
7.Giving That Heaven Away
8.About My Imagination
9.Lives In The Balance
10.For A Dancer
11.The Pretender
12.Running On Empty
13.Take It Easy(with Sheryl Crow)

★シェリル・クロウ(2010.3.11 東京国際フォーラム)
第二部

1. If It Makes You Happy
2. Steve McQueen
3. Can't Cry Anymore
4. Love Is Free
5. My Favorite Mistake
6. The First Cut Is the Deepest
7. Real Gone
8. Leaving Las Vegas
9. Strong Enough
10. Love Hurts(with Jackson Browne)
11. Peace, Love & Understanding(with Jackson Browne)
12. Good Is Good
13. All I Wanna Do
14. Out of Our Heads
15. Soak up the Sun
16. Everyday Is A Winding Road
(Encore)
17. A Change
18. I Shall Believe

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★シェリル・クロウ(2010.3.12 新宿厚生年金会館)
第二部
1. If It Makes You Happy
2. Steve McQueen
3. Can't Cry Anymore〜I Can See Clearly Now
4. Love Is Free
5. My Favorite Mistake
6. The First Cut Is the Deepest
7. Real Gone
8. Leaving Las Vegas
9. Strong Enough
10. Love Hurts(with Jackson Browne)
11. Peace, Love & Understanding(with Jackson Browne)
12.Out of Our Heads
13. All I Wanna Do
14. Soak up the Sun
15. Everyday Is A Winding Road
(Encore)
16. A Change
17. I Shall Believe
18.Higher Ground
※リンクをクリックするとYouTubeで曲が聴けます!!!!

★シェリルは公演によって、曲順の入れ替えや別の曲のパフォームがありました。
3/11-12でパフォームしなかった曲と演奏都市は下記の通り。
NEIGHBORHOOD・・・・3/7金沢,3/8大阪のみ
DOCTOR MY EYES(with Jackson Browne)3/2東京,3/3神戸,3/5名古屋のみ
DETOURS・・・3/2東京,3/3神戸,3/7金沢,3/8大阪のみ


(最終公演のセットリスト↑当初の予定になかったアンコールの"Higher Ground"が書き加えらえてますね!!!)

★セットリストはシェリルの公式サイトに掲載
http://www.sherylcrow.com/tour/tourdiary.aspx


【シェリル・クロウ ライブレポート】(2010.03.11 東京国際フォーラム)
客電が落ち、ものすごい拍手でシェリルたちバンドメンバーがが登場。シェリルは着古した年季の入ったジーンズに黒のトップを着て、とってもシンプルな服装。中で始まったのはミディアムテンポの" If It Makes You Happy"。手拍子しながら、シェリルのボーカルを後押しし、サビでは会場全体で 「If It Makes You Happy〜〜〜♪」と大合唱で、ものすごい熱気に包まれました。曲が終わり大きな拍手の中、満足そうな笑顔でシェリルが「ドモアリガト」「ゲンキデスカ〜?」と私たち観客に呼びかけ、「ゲンキ〜〜」と応答する観客。「シェリル〜〜〜♪」と、会場のあちこちから声が飛んでいました。シェリルが「Speak English?」と呼びかけると、「Yeah〜〜〜!!!」と答えたり(爆)ちょっとしたコミュニケーションタイム。「次は"Steve McQueen"よ」とシェリルが言って始まったのは、前回のカモンカモンツアーではオープニングを飾ったかっこいいロックな曲。会場のヴォルテージが一気に上がり、観客は大盛り上がり。いや〜シェリルはこうでなくっちゃ!!!!曲が終わるとものすごい拍手が鳴り響き、「Thank you so much!!!」と呼びかけるシェリル。そしてバンドのギタリスト、ピーターを紹介した後に始まったのは、アルバム「ディトアーズ」からの軽快なポップチューン"Love Is Free"。会場はとてもほのぼのとした雰囲気に。「次はとても古い曲よ」といって始まったのは、ファーストアルバム「チューズイ・ナイト・ミュージッククラブ」からの曲"Can't Cry Anymore"。そしてギターによるのイントロがとてもかっこよくて印象的なアルバム「グローブ・セッションズ」からの"My Favorite Mistake"と続きます。終わるとものすごい拍手が!!!!「トーキョー!!!(と、私たちに観客を呼びかけ・・・・)原宿でたくさんの円を使ったわ、新宿でも、たくさん使っちゃってね。。。。たくさんサケ(酒)も飲んだわ。そしてフィッシュマーケットにも行ってね。。。」と話すと、その直後に大きな声で「築地(ツ・キ・ジ)〜〜〜!!!!」と教えてある観客(大爆)続けてシェリルが「大きな魚がたくさん居て面白かったわ」と話していました。「次はキャット・スティーブンスのカバーソングです」と言って始まったのは"The First Cut Is the Deepest"。しんみりと情感あふれるこの名曲を生で聴くのは初めてだったので、個人的に大興奮でした。終わると大きな拍手が送られました。「次の曲は映画「カーズ」から"Real Gone"よ」と演奏が始まり、会場は再びロックな雰囲気に一変し、大盛り上がり。途中間奏でシェリルのハーモニカが披露されるなど見どころ満載という感じ。その後"Leaving Las Vegas", "Strong Enough"と定番曲が続きゆったりと穏やかな雰囲気に包まれました。曲が終わるとシェリルが「Thank You!!!」と声をかけ、「今日は東京に来れてうれしい、とも素晴らしい時間を過ごしているわ。偉大なジャクソン・ブラウンとの共演も素晴らしい」と言うと、観客から大きな拍手が鳴り響き、そしてステージ袖からジャクソン・ブラウンが登場し、ステージに2人並ぶとさらに拍手と歓声が大きくなりました。二人の共演で、ナザレスのカバーソング"Love Hurts"。ミディアムなバラードソングで二人のヴォーカルのハモリが本当に素晴らしかった。共演2曲目は、ニック・ロウのカバーソング"Peace, Love & Understanding"。耳馴染みのあるポップな曲に会場は大盛り上がりで、シェリルもジャクソンも楽しそうにパフォームしていました。そしてジャクソンが退場する際に「ジャクソン・ブラウンでした!!!」「彼は私の先生で、彼からいろんなことを学ばせてもらったのよ!!!」と敬意を表して話すシェリル。その後始まったのは、アルバム「ワイルド・フラワー」からの"Good Is Good"。この曲をライブで聴くのは初めてだったので個人的にとてもうれしかったです。(彼女はこのアルバムの頃は幸せの絶頂期で、それから婚約者との別れ、乳がんを経験しているわけで、あまり思い出したくない時期なのかもしれないから、これまでこのアルバムからのパフォーム曲が少ないのかな・・・と推測したりする私。)次の曲は大ヒット曲"All I Wanna Do" 。途中一部の歌詞を「トーキョー」と置き換えるファンサービス。会場には手拍子が鳴り響き、とても盛り上がりました。次の曲は、アルバム「ディトアーズ」からの軽快な曲" Out of Our Heads"。さらに観客の手拍子は大きくなりました。ここであらためてバンドメンバーの紹介が入り、その後始まったのはアルバム「カモン・カモン」からの大ヒット曲" Soak up the Sun"。これまでにない大きな歓声と拍手が沸き起こり、会場は、ほぼオールスタンディング&ダンシング状態。その後間髪入れずに始まったのは、"Everyday Is A Winding Road"。いや〜もう最高の流れです。会場も最高のボルテージに達しました。「Thank you very much Tokyo!!!」と叫ぶシェリル、スタンディングオベーションの嵐が起き、そしてメンバー達はステージから退場しました。その後、アンコールを望む多くの拍手やシェリルコールが会場に鳴り響きました。そして・・・・・シェリル&バンドメンバーが再び登場し、黄色い声援と拍手が沸き起こりました。始まったのは、これしかないでしょって感じで"A Change"。この曲はすごくユニークでキャッチーで大好きですね〜。ステージと観客の一体感がものすごく感じられました。さらにさらに大きな拍手が鳴り響きながら、間髪入れずに始まったのは、バラードソング"I Shall Believe"。寂しげな胸を打つメロディーに会場は少しクールダウンして、シェリルのボーカルに聞き入りモードになり、最後になるに従ってまたヴォルテージが上がって曲が終了。「ドモアリガト〜!!!」と満足そうな笑顔で私たちに呼びかけ、その後バンドメンバーとステージに一列に並んで腕を組んで、皆でお辞儀。そして手を振りながらステージを去って行き、全18曲の約1時間半のライブは終了しました。ありがとう、シェリル&ジャクソン!!!

東京国際フォーラム
ガラス張りの近代的な建物
フォーラムの中庭は憩いの場 ライブはAホールで開催
3月11日東京国際フォーラムでの写真
(オフィシャルサイトより)
ジャクソンとの共演写真(名古屋公演にて)
一緒の写真がなかなか無くて。。。貴重です!!!
(オフィシャルサイトより)

【シェリル・クロウ ライブレポート】(2010.03.12 新宿厚生年金会館)
(基本は前日の東京国際フォーラム公演と同じなので、違った箇所だけ抜粋します。)
今日の衣装も着古した年季の入ったジーンズに黒のトップ。3曲目の"Can't Cry Anymore"では、ジョニー・ナッシュの"I Can See Clearly Now"のメロディーとミックスされていて面白かったです。"Good Is Good"の代わりにラストでスティーヴィー・ワンダーのカバーソング"Higher Ground"をパフォーム。これらは前回のディトアーズ日本公演でもお馴染みです。"My Favorite Mistake"が終わった後に、ジャクソン・ブラウンのことを「彼は私のマスター(主)でティーチャー(先生)でありヒーロー(英雄)でもあります、彼と共演できるのはとても光栄なことよ」と話していまいました。アンコール前数曲の曲順が一部入れ替わりました。最後の"Higher Ground"はシェリルはボーカルに専念。コーラスの女性らと踊りながらノリノリで歌っていました。やはり、今日が日本最終公演なので、シェリルもメンバーたちもとても楽しそうに充実感たっぷりでパフォームしていました。

新宿厚生年金会館
残念ながら2010年3月末に閉館が決定しています・・・・・
新宿厚生年金会館
階段もすごくレトロな雰囲気!!!昭和の香りがしませんか?
3月12日新宿厚生年金会館公演写真(オフィシャルサイトより)
公演が終わり一列に並んでお辞儀。
観客のスタンディングオベーションに応えています!!!

※今回ジャクソン・ブラウンのレポは作成しておりませんのでご了承ください<(_ _)>

【コンサートあれこれ】
予習不足で臨んだライブ

今回はシェリルとジャクソン・ブラウンのジョイントライブということだったのですが、シェリルのことは大好きで全部知ってはいても、ジャクソンの知識は全く皆無。なので、今回正直楽しめるかどうか不安に思っていた私。今回は第一部と第二部に分かれて互いのライブが繰り広げられるという形式だったので、当日は正直ほっとしました。これだったらジャクソンだけを知らない人、シェリルだけを知らない人でもそれぞれ楽しめると思いました。(でもこの形式だったら、それぞれソロライブにして、曲数を20曲くらいづつパフォームしてくれた方が良かったかもって思わなくもないんですけどね・・・苦笑)ただ、良かったことは、ジャクソンのことを全く知らなかった私が、ジャクソンというアーティストを知って、彼の曲の良さを理解できたことです。"Running On Empty"や"Take It Easy"は耳馴染みがありました。同時にシェリルのことを全く知らなかったジャクソンファンの皆さんにもそういう方がいらしたのではないでしょうか。アーティストのジョイントライブは、それぞれのファンのリアクションも考慮しないといけないし、主催者側としてある意味チャレンジだろうなと思いました。

初めてのジャクソン・ブラウン
私にとって初めてのジャクソン・ブラウン公演は、曲はのんびりゆったり落ち着いて聴けるし、表情からもうかがいしれるんですが、人柄もとても温かく優しい人だなあという印象。ファンのリクエストにも快く答えて演奏してあげていた姿に感動しました。シェリルがジャクソンのことを「主人、先生、英雄のような存在」ってコメントするくらいの偉大なアーティストなんですよね。シェリルを通じて偉大なアーティストを知れて本当に素晴らしいです。ジャクソンのバックボーカルの女性の一人のお腹が妙にポッコリ目立っていたのですが、たぶん妊娠中だったのでしょう。大丈夫なのかなと思いながら・・・・でも胎教に歌は効きそうですね!!!!

オペラグラスを緊急入手
3月11日の東京国際フォーラムでの席は、発売して随分日にちが経過した頃にネットで入手したせいか、前から40列目と、これまでで最高にものすごく遠く、会場にはビジョンもないと聞いていたのでこれはいかんと思い、ヨドバシで簡易なオペラグラス(500円くらい)を入手しました。お陰で遠くても大きなシェリルを楽しむことができました。次の日12日は、友人のお陰で6列目をゲットできたので使う必要はありませんでしたが、お隣の方は何万円もしそうな立派な望遠鏡で、一生懸命シェリルを見つめていらっしゃいました(笑)でも、気持ちはとても分かります。

シンプルなセット
ジャクソンの第一部が終了して、約20分〜30分間のわずかな時間を使って、シェリルの第二部公演へのセット入れ替えが目の前でリアルに行われました。背面に長方形の幕が4本くらい下がっている以外はバンドのセットのみで余計な装飾はあまりなかったのです。考えたら前のディトアーズツアーもシンプルだったっけ(笑)シェリルの公演はギターが命ということで、メンバーのそれぞれのギターが数本づつ、アーティストの立ち位置のそばに立ててありました。シェリルやギタリスト達は、曲によってギターを替えて使っていたので、そのチューニングも事前にスタッフにより念入りに行われていました。

客層の幅広さ
ジャクソンとシェリルのファン層が合わさって、今回は30代〜60代前半?くらいの方々が来場されていました。そして東京という土地柄もあるのでしょうが、外人さんも多かった。年齢層が高くなると、最初からずっとオールスタンディングとはいかなくて、シェリルの単独公演と比べると、座って楽しむ方がとても多く、立って盛り上がりたい派の私にはちょっと寂しい気分でもありました。その分座っている時でも思い切り拍手したり、からだ揺らして楽しみました。

会場の違いと印象
初めての東京国際フォーラムAホール。収容約5000席というとても広い会場なので、後方になるとステージのアーティストはかなり豆粒状態。40列目の私には、大型会場にあるようなビジョンがセットされているとより楽しめたかなあと思いました。でも会場設備は新しいだけに音はすばらしく良かったです。新宿厚生年金会館は、逆に歌謡ショーなどが開催されているようなレトロな雰囲気で、私の地元でかつてシェリルライブを楽しんだ福岡市民会館を彷彿させました。収容約2000名のこじんまりとした会場なので、ライブの一体感がすごくあります。シェリルのライブは出来ればこれくらいのキャパで見たいなあとつくづく思いました。

超ロングなライブ

2大アーティスト公演はそれぞれの持ち時間が1時間半、休憩を20分ちょっと挟むので、計3時間半。ライブは19時からスタートして、終了時間が22時半という、私にとって初めてのシチュエーション。2夜連続ということもあって、体力的にもハード。基本座って楽しむ今回の公演は体に優しかったかもしれません!!!!

パンフレットにはマイケル・ジャクソン
今回のシェリルのツアーパンフレットには、日本ファンへ向けたメッセージが入っていました。
「1980年代後半にマイケル・ジャクソンのツアーのバックコーラスとして日本を初めて訪れた時から、毎回演奏をしに日本に行けることを楽しみにしているわ。日本の観客とファンの皆さんの誠実さと親密さにはとても感謝しています。それに私は、奥深くてバラエティーとユニークさに富んでいる日本の文化が大好きなの。長年の友人、ジャクソン・ブラウンとの今回のジョイントツアーを楽しみにしているわ。特別な夜になることを約束するわ。」
昔は音楽性の違いもあり、また秘密めいたシャイなマイケルのことを「これまで共演したなかで、一番親しくなれなかった人」とコメントするなど、彼女はマイケルとの共演やそのバックコーラスの経験をあまりいいキャリアと思ってなかったような印象を自分は持っていたんですけど(私の勝手な思い込み?かもですが)、マイケルの没後いろんな場面で、マイケルに対する敬意を表する様子が見られますね。同じ音楽業界でアーティスト同士がリスペクトし合う姿って美しいですし、とてもいいことです!!!

★"I Just Can't Stop Loving You" Japan Bad Tour _Michael Jackson
シェリルがバックコーラスで共演しています。



ちょっぴり美味しい経験
新宿厚生年金会館での公演終了後、シェリルの元日本公演クルーである知人Iさんの計らいで、ライブ後にシェリルのクルーと談笑されるのに私も便乗。私がその一人イケメンの照明担当のポールさんに「これまでシェリルの公演は福岡と東京で3回見ていて、今回はここ東京で昨日・今日と2回楽しみました。最高でした」と話すと、「You're a super Sheryl fan!!!」と言って貰えました〜〜♪その後撤去作業をしているスタッフ達を横目で見ながら、厚かましくもステージに上がって、客席を眺めたり、スタッフ用のセットリストをいただきラッキーでした!!!
Iさんの談笑が終わり、楽屋裏口を抜けて出口に向かいましたが、廊下ではスタッフの皆さんがアルコールやジュースでお疲れ様の乾杯をして盛り上がっていたり談笑していたりしましたが、シェリルは部屋に居たのでしょう、残念ながら出会うことは出来ませんでした・・・・。


あとがき
今回は同じツアーで2度シェリルを楽しむという経験をすることが出来てラッキーでした。シェリルのように公演毎にセットに変化のあるアーティストの場合、いろんな曲が楽しめます。今回のようなジョイントライブも面白いんですけど、次回はニューアルバムを携えて単独公演をお願いしたいなあと思います。そして私の地元福岡にも再び来てほしいなあ・・・・・。最後に今回ご一緒したMさん、Iさん、どうもありがとうございました!!!!

◎購入したグッズ
ツアーパンフレット
日本公演のみのオリジナル
日本語表記なのがうれしいです(笑)
Tシャツ
クロウだけにカラスのイラストが!!!
他にも種類は豊富でした〜♪
Tシャツ
背面には日本ツアー公演一覧も

■ツアー番外編はこちら
私が公演を楽しむ合間を縫って東京を散策した記録です!!!

■シェリルのライブを見てみたい方へ
下記のブルーレイやDVDが発売になっていますので、ご購入されてお楽しみください!
(下から上に行くほど、発売年が新しくなります)

Soundstage: Crow, Sheryl - Live (Dol Dts) [Blu-ray] [Import] (2008)
Live [DVD] [Import] (2008)(←北米仕様のリージョン1なので再生出来ない可能性あり!!!)
Wildflower Tour: Live in New York [DVD] [Import] (2006)(←北米仕様のリージョン1なので再生出来ない可能性あり!!!)
カモン・アメリカ 2003-ライヴ [DVD]
ロッキン・ザ・グローブ [DVD]
ライヴ・フロム・ロンドン [DVD]


Soundstage: Crow, Sheryl - Live
シェリルのソロでPeace, Love & Understanding
パフォームされています!!!
カモン・アメリカ 2003-ライヴ

【ニュース】

■ジャクソン・ブラウン、シェリル・クロウと競演
人間の生き方をシンプルに
(2010年3月4日 読売新聞より)
米国のベテラン、ジャクソン・ブラウン=写真=と、人気女性シンガー・ソングライター、シェリル・クロウが競演するコンサート・ツアーが行われている。ジャクソンは「前回とできるだけ内容は変えたい。今のバンドは古い作品を現代的な音にしてくれる。シェリルのファンだから、一緒にやるのは楽しみだね」。1972年にデビューアルバムを発表。清潔感のあるウエストコースト・サウンドとともに、政治や社会問題、人間の生き方を歌詞にしてきたことでも知られる。代表曲の「プリテンダー」では、起床し、働き、眠りにつくという平凡な日常生活をほろ苦く描き、「ぼくはおめでたいばか者になって せっせと稼ぎまくることにしよう」と、社会と個人との関係を歌う。「政策について歌いたいのではなく、人々がどう考えているかが大事なんだ。皆何を求め、何が人間にとって必要なのか。そういう基本的なことを歌っていきたい」。背景にある思想が複雑であったとしても、言葉はシンプルにしたいという。 来日記念盤として、ライブ盤の「ソロ・アコースティック1&2」(ソニー)が出たほか、5月には長いつきあいのギタリスト、デヴィッド・リンドレーと共演のスペインでのコンサートを収録した「ラヴ・イズ・ストレンジ」(同)も出る。残りの東京公演は11日が東京国際フォーラム。12日が東京厚生年金会館。



http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/music/mnews/20100304-OYT8T00366.htm

【リンク】
★シェリル・クロウ
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/sheryl/
http://www.sherylcrow.com/


★ジャクソン・ブラウン
http://wmg.jp/artist/jacksonbrowne/index.html
http://www.jacksonbrowne.com/